まめ知識

印刷・デザイン・加工について
もう少し詳しくご説明します

穴あけ加工について

穴あけ加工とは

印刷物にパンチ穴をあける加工です。
カルテに穴あけをしてバインダーなどでファイリングする場合や資料ファイリングやひもを通しての収納にご利用ください。

【2つ穴あけ標準位置】は以下の通り

  • 穴の直径6mm
  • 穴(の中心)と穴(の中心)の間隔は80mm
  • 仕上がり位置(左側)から穴の中心までの間隔は10mm

加工可能範囲

距離の図穴同士や紙端までの距離が近すぎると用紙が裂けてしまう可能性があります。
紙端から、また穴同士は3mm以上の間隔をあけたご指示をいただけますようお願いたします。

特色印刷

ゴールドやシルバーの背景や文字カードなどを印刷する場合、特色インキの金や銀を指定することでプロセスカラーでは再現できない色での印刷が可能です。

CMYK(プロセスカラー)4色印刷プラス金または銀の特色を加えることになりますので、どうしてもその分料金は高くなります。

ご予算に合わないという場合は、特色を使わずにCMYKの4色で金や銀っぽい色合いに作り上げることも可能です。

折り加工

カルテをコンパクトに収納したい場合やチラシを二つ折りや三つ折りにしてなるべく邪魔にならないサイズでお渡ししたい場合など、折り加工で可能になります。
折ることにより情報を各面ごとにまとめ、デザイン的にも見やすくなるというメリットもあります。

二つ折りの標準的な折りは、長い辺を真ん中から二つに折る形。
三つ折りの標準の折りは、内側に折り込む面が他の面よりも短く作成し、三つ折りします。
 ※内側に折り込む面は3mm程度小さくする必要があります。
 例)A4サイズの場合
 297mmを100mmx100mmx97mmに分割するのが一般的です。

また、上記以外でもご希望の箇所に折りお入れて、個性的なチラシ・パンフレットに仕上げることも可能です。
ただし、対応できていないサイズもありますのでご注意ください。

RGBとCMYKとは

印刷物に使われる色は「CMYK(色の三原色+黒)」。スマートフォンなどのディスプレイ上で使われる色は「RGB(光の三原色)」です。
CMYKとRGBはどちらも色を表す言葉ですが再現できる領域は異なります。

CMYKは、シアン、マゼン、イエロー、黒の頭文字をとって表したものです。印刷物においては理論上はこの3色の組み合わせですべての色を表現できますが、実際のインキでシアン、マゼンタ、イエローの3色を混ぜても、黒色を再現することができない。ですので、より美しく印刷するためにKをプラスしているわけです。

対して、RGBは、Red(レッド)、Green(グリーン)、Blue(ブルー)の頭文字を取って表したもの。RGBは光の三原色であり、パソコンやタブレット、テレビといったディスプレイにおいて、光で色を表示する際に使われます。

尚、RGBは、混ぜれば混ぜるほど明るい色に変化し白に近づくため、「加法混色」や「加法混合」と呼ばれます。
CMYKは混ぜれば混ぜるほど暗い色、黒っぽい色へと変化するため、「減法混色」や「減法混合」と呼ばれます。

上質紙とコート紙

上質紙は、コーティングをしていない化学パルプだけで製造した紙で美容室カルテに使用される用紙です。
薄手から厚手まであり、美容室カルテは、中厚の用紙がスタンダードになっています。ご希望により厚手の上質紙印刷することも可能です。
上質紙の特徴は
白色度が高く印刷したときに反対側から透き通って見えない不透明性があるとう事。
しかし、コート紙やマットコート紙に比べ発色はおちます。

コート紙は、コート剤を塗布した用紙でカラーの再現性も良く、チラシやポスターやカタログ、雑誌のカラーページなどに幅広く使われています。
チラシに使用するのは、多くはコート90kgという薄手のものになります。パンフレットなどには中厚のコート紙を使用することもよくあります。

マットコート紙は、表面処理によって光沢を抑えたコート紙です。
しっとりとした質感と輝くような白色に人気があり、ショップカード、名刺、DMなどにご利用いただけます。いづれも厚手のマットコート紙に印刷するのが一般的です。

紙の厚みがkgで表される理由

紙の厚みはkg単位で表されます。
それは原紙を1,000枚重ねた時の重さで表すからです。
(※「原紙」とは、カットされていない、製紙メーカーから仕入れたままの状態の大きなサイズの紙のこと)
紙厚が90kgの場合、原紙を1,000枚重ねた時の重さが90kgの厚みを持った紙ということです。

下記は、一般的に使用されることが多い紙の厚さ

●新聞の折り込みチラシ(スーパーなど)…53kgまたは58kg

●コピー用紙や大学ノート(表紙以外の本文)など…68kgまたは73kg

●ちらし…90kg

●美容室カルテ…135kg

●はがき、名刺、ショップカードなど… 180kg、220kg

トンボとは?役割は?

トンボ(トリムマーク)とは?
仕上がり位置を指定する時に用いる印です。
またフルカラー印刷の際にCMYK4色の版を重ね合わせる際の目安になります。

図のように内側のトンボ(トリムマーク)で切った位置が仕上がり位置となります。

天地・左右の中央に付けるものをセンタートンボ、仕上がりサイズの四隅に配置するものを角(かど)トンボと一般的に呼ばれています。

回数券やクーポンに!
切り離しやすくするミシン目加工

ミシン目加工とは用紙に破線の切り込みを入れて、切り離しやすくする加工です。
チケット・クーポン・割引券・回数券などにどうぞ。

ただし、ミシン目加工は直線のみ可能となり、斜めへのミシン目加工は対応しておりませんのでご注意ください。


デザイン制作で使用するaiデータとは

aiデータ(エーアイデータ・ai形式・エーアイ形式)とは、Adobe Illustrator(アドビ・イラストレータ)形式のデータのことで印刷やデザインの現場で広く使用されているデータです。

最大の特徴はベクター形式であるということ。
ベクター形式は、複数の点の位置とそれを繋いだ線、色、カーブなどを数値データとして記憶し再現することができる形式です。
ですので印刷物のデザインデータを作成する場合は、この形式でデータを作成するわけです。

メリットとしては、

  • 加工・再編集が容易
  • 上記の通り、点と線で構成されるベクターデータである
  • 編集機能を保持したまま保存できる
  • フォトショップなどのAdobeソフトとの連携に優れている
  • 印刷所への入稿データとして利用できる

ということが上げられます。


名刺のサイズ

ビジネスシーンでは自己紹介ツールとして多く活用される名刺ですが、話のきっかけづくりにも役立ち、そこから仕事に繋がったといこともあると思います。
そのためにはデザインで個性をアピールしたり、会社やお店のイメージを印象付けたりすることが効果的かもしれません。

名刺サイズでわずなな違和感を与えることもありでしょう。例えば一般的なサイズより横長や縦長や真四角など。正方形の名刺はあまり出会うことがありませんので、いいかもしれませんね。
ただし、あまり大きすぎたり何重にも折り重なったりしたものだともらった人の邪魔に感じるかもしれませんのでご注意を。

サイズについては、ご希望であればどんなサイズ(範囲内)で印刷することは可能です。ただし定番サイズであってもいくつかバリエーションがありますのでご紹介いたします。圧倒的に多いのは①のサイズですが、その他以下のようなものがあります。

①最も一般的な標準サイズの名刺 サイズ55×91mm

②標準より一回り⼩さいサイズの名刺(欧米名刺) サイズ51×89mm

③3号名刺(一般的に女性サイズといわれる名刺)サイズ49×85mm

④二つ折名刺 サイズ(横)182×55mm(縦)110×91mm

⑤三つ折名刺 サイズ(横)271×55mm(縦)163×91mm

PP加工

PP加工はPPコーティングを施す加工のことです。

ポストカード、ショップカード、名刺にPP加工をすることにより光沢感を出すと共に表面の保護や変色の防止します。好みにもよるとは思いますが、高級感を感じる印刷物に仕上げる加工とも言えるかもしれません。

PP加工はポリプロピレンフィルムに接着剤を塗布し熱風乾燥した後、紙とフィルムを熱圧着して貼り合わせます。

特色インキを使わずに
金色を再現

カードのご注文で「特別なお客さん用のゴールドカードを作りたいけど金の印刷だと料金高くなりますか?」と質問されることがあります。
実際に特色金インキを使用した印刷の場合は料金がアップします。

しかし、なるべく予算を抑えたいときはCMYKの配色によって金色に見えるように作ることも可能です。

いくつの配色パターンがありますが、その中のひとつが右の図の通りです。
グラデーションを加えると、よりゴールドっぽい感じに見える場合もあります。

※CMYKとは、印刷物に使われる表現方法です。
C=シアン、 M=マゼンタ、Y=イエロー、 K=ブラックの4成分の組み合わせよって色を表します。

「特色を使わないでゴールドやシルバーを表現」例はこちらをご覧ください。

JPEGとPDF

JPEGとPDFは最も一般的なファイル形式です。
ただ、お互い長所と短所がありますので、どちらのファイル形式が適しているかを判断して使いたいものです。

ではその違いはどこか?

JPEGは画像データを圧縮するため、ファイルサイズが比較的小さくなりwebや電子メールでデジタル画像を共有するときに便利です。
一方、PDFはテキストや画像ベースのあらゆる種類の文書を扱うことができて共有ファイルの元の品質を損なわないのが特徴でしょう。ただし、webページに組み込むのは容易でないという側面もあります。

画質については、多くの場合、JPEGよりもPDFの方が高画質になります。
なぜなら、JPEGは画像を圧縮するため画質が低下するからです。
PDFは保存されたビジュアルを高品質でカスタマイズもできるので、近頃では印刷会社での入稿に指定されるファイル形式のひとつになっています。

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